ペルー:アマゾン育ちのカカオ
KAOKAにとってペルーにおけるカカオプログラムの構築は新たな挑戦でした。
かつて麻薬密売組織が取り仕切っていた土地で、高品質なカカオを栽培し、固有の生態系:コルパ・デ・ロロスを守るという意思で集まった生産者コミュニティと協力し、協同組合を設立しました。
2013年から2015年にかけて、KAOKAは上質なカカオを栽培できる新しいパートナーを探していました。折しもその時に出会ったのが、安定した出荷先を探していたこの生産者グループでした。すぐに意気投合し、KAOKAは彼らの独自性のあるプロジェクトへの投資を決定しました。こうして素晴らしい出会いから2015年に誕生したのが、この取り組みの原点となる生態系にちなんで命名された、コルパ・デ・ロロス協同組合です。
ペルーにあるKAOKAのパートナー生産者の農園は、エクアドルやサントメ島とは異なり老朽化していなかったため、リノベーションの必要はありませんでした。しかし、土壌の劣化という別の問題がありました。長年にわたるコカの促成栽培が原因でした。養分に乏しいやせた土壌はカカオの収穫量を著しく減少させ、必然的に生産者の収入も減少します。
このことに気が付いたKAOKAは、パートナー生産者と協力して、アグロフォレストリーの促進による大胆な土壌再生プログラムを開始させました。土壌を豊かにする植物の植え付け、土壌のpH改良、有機物の供給、堆肥工場の創設など、様々な角度から手を尽くしたのです。すべてが実にやりがいのある作業でした。
KAOKAの他のカカオプログラムで行ったのと同様、私たちの最優先事項は、効率的で持続可能な解決策を提案することでした。
KAOKAとパートナー生産者の出会った2015年には25トンだったオーガニックフェアトレードカカオの輸出量は、6年後の2021年には1,050トンにまで上昇しました。驚くべき成長を遂げたコルパ・デ・ロロス協同組合の輸出量は、2018年に早くもペルー第11位となりました。
柑橘(レモン)
レッドベリー(ラズベリー)
軽やかなフローラルノート
モルト
スパイス(胡椒)
バランスの取れたカカオ
ウッディ
温かみあるタバコのノート
ペルーのパートナー生産者の農園の土壌を再生し、カカオ栽培で安定して生活できるよう取り組んできた期間。
パートナー生産者
アグロフォレストリーを導入した土地面積
パートナー生産者に提供されたシェードツリーの苗木